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インプラント治療前・治療後のQ&A一覧
インプラント治療前・治療後のQ&A
- インプラントでは、治療後に普通の義歯や部分入れ歯、総入れ歯と違う『特別な手入れ』が必要ですか?
- 私がお勧めしているお手入れ方法は、2つあります。1つ目は『クロルヘキジン』。お口の中を殺菌するもので、お口をゆすぐ程度の希釈したものが市販されています。2つ目は『超音波歯ブラシ』です。これを使うと、細菌同士が結合できなくなることで、歯垢、歯石が付きにくくなり、天然歯の寿命も比べ物にならないくらい長くなります。
- アメリカではインプラントが当たり前と聞きました。保険も効かない高いインプラントになぜするのでしょうか?
- 例えば、ニューヨークでは歯を失った場合の大半は、インプラント治療が行われています。失った1本のために両隣の健康な歯を削ってブリッジにすることは、ほとんどありません。インプラントは当たり前のことで、さらに、『いかに自然で審美的にインプラントにするか』が求められているのです。
- 保険が効かないインプラントは、高いというイメージがあります。インプラントにするためには、いくらぐらいかかるのでしょうか?
- 現在、インプラント治療は健康保険の対象外で、自費治療によって行われていますから、価格設定は各歯科医院によってそれぞれ違いがあります。しかし医療とは、決して品物を売買しているわけではありませんから、知識・経験や実績、技術、そしてもちろん安全性、さらには術後の保障なども評価されなければなりません。
- 私はとにかく注射が苦手。歯の治療と聞いただけで「イタ~イ」という思いがして、それだけで足がすくんでしまいます。「いい歳をして!」と笑われそうですが、何とかならないでしょうか?
- 麻酔をする時の痛みを解消する方法はございます。まず、歯茎に表面麻酔を塗ってから極細の針で行うことで、いつ注射をしたのか分からないくらい痛みを感じません。また、ハイテク電子麻酔器は圧力を加えながら麻酔をしますので、麻酔が効きにくい方でも少ない麻酔で効きます。
- インプラントにしたいのですが、骨に穴を空けなければならないと考えただけで痛そうで、決心がつきません。
- 骨には痛みを感じる痛覚がありませんので、痛みは感じません。骨に穴を空ける前に行う歯茎の切開(痛みを感じる部分)に関しては、表面麻酔やハリ麻酔を使用しますので、痛みはほとんど感じません。また、東洋医学を応用したツボへの刺激などで、術後の痛みや炎症を押さえますので、痛みへの対策は万全と言えます。
- インプラントの手術が簡単なことと、骨に穴を空けるのが痛くないことも分かりました。それでも、少し不安が残ります。インプラントは安全なのでしょうか。
- 私が日常の臨床で心掛けている最も重要なことは、無理な治療を避け、安全でシンプルな治療が一番ということ。つまり「シンプル・イズ・ベスト」。よく分からない材料や薬等を使用することはありませんから、安心して治療を受けて下さい。
- せっかく入れるインプラントですから、なるべく長くもたせたいのですが、どれくらいもつのですか?
- しっかりとしたケアを行えば、インプラントの寿命は半永久的と言えます。そのための最も重要なポイントは、プラークコントロール(手入れの仕方)に加えて、歯科医の噛み合わせに対する深い知識、ビタミン、ミネラルなどの補助食品に対する意識にかかっています。
- インプラントにしたいのですが、誰でもできるのでしょうか?そして、どんな審査や診断があるのでしょうか?
- まず、事前に書いていただく簡単なアンケートをもとに、歯科医の問診に答えていただき、この手術を受けるに際して支障となるような病気や異常などがないかを、しっかり検査します。その上でレントゲン写真を撮影し、インプラントをする骨の厚さが充分あるかどうかなどをチェックします。それから歯型の噛み合わせの状態などを確認し、どのようなインプラントにするかを診断します。場合によっては血液検査も実施して、全身的な健康状態まで把握します。
- インプラントにするには大変な手術が必要な気がしますが、具体的にはどんな手術をするのでしょうか?
- A1.まず、感染等を防ぐために,抗生剤と痛み止めを服用していただきます。
A2.処置を行う場所に部分麻酔を施し、手術を始めます。
A3.歯茎を切開して、インプラントを植えるための穴を空けます。
A4.穴にインプラントを入れて、切開した歯茎を縫合します。
A5.手術から1週間後に抜歯をします。
A6.手術から6~8週間後、インプラントに支柱を立て、その上に仮の歯を作ります。
A7.さらに1~2週間後、本番の歯に付け替えて1~2回噛み合わせを再調整して完成です。
- 治療期間はどのくらいかかりますか?
- 歯並びや歯の動き、表側からの装置と裏側からの装置によっても、治療期間は変わります。表側からの装置は約1年半~2年半、裏側からの装置は約2年~3年ほどかかります。
- 日本ではいくつかのインプラント治療がありますか?またその中で、どのインプラントが良いのでしょうか?
- 世界では100種類以上あり、日本では現在約30種類のインプラント治療があります。特に有名なインプラントは、ブローネマルクインプラント、I.T.I、アストラインプラントで、それぞれの特徴を生かしたインプラントがあります。
- インプラント治療後は、以前の自分の歯と同様に物を噛むことができますか?また、違和感はありませんか?
- インプラント治療を行うことで、治療後の噛む機能は以前と同様、それ以上に改善されます。慣れるまでは多少違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえば問題ありません。以前、食べること、噛むことができたものは、全て以前と同じように強く噛むことができますし、食べることができます。
- インプラントの手術時間や痛み、腫れはいかがですか?
- 治療時間は1~2時間ほどかかります。手術は麻酔をしてから行いますので、手術中に痛みを感じることはありません。ただし、麻酔が切れてからは傷口の痛みが全くないわけではありません。手術後は1~2日腫れや痛みがでる場合がありますが、傷口の治りとともに痛みや腫れはおさまります。
- インプラントの手術は入院が必要ですか?
- 入院はごく限られた特別な場合を除き、必要はありません。しかし、手術後は2~3日の安静が必要です。
- インプラント手術後に気を付けることはありますか?
- 治療後1~2日腫れている際は食事がしづらくなりますし、感染しやすい期間でもあります。ですので、食事は硬いものは避け、ジュースやスープなどの流動食や栄養バランスの優れたベビーフードを摂って下さい。また、多少出血がありますが、うがいはしないで下さい。薬を服用していただき、当日の歯磨きは止め、医師の指示に従って下さい。
- インプラント治療後は特別なケアが必要ですか?
- 日常生活でのケアは天然の歯と変わりませんが、歯を失った原因が虫歯や歯周病の場合は、歯磨き方法や生活習慣に問題があることが多いので、歯科衛生士の方にしっかりブラッシング指導を受けて下さい。
- インプラントは何年ぐらい保ちますか?
- 基本的な基準として最低10年もつと言われております。衛生状態が良ければ、それだけ長期間に亘って良好に機能を保つことが可能です。逆に手入れが悪いとインプラントの寿命が短くなることもあります。
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